まず、取り組みたい反応を見つけます。
自分の中にある嫌いな反応や嫌いな感情パターン。
いつもこのようになってしまう、というようなものや、なぜか知らないけれど特定の人、言葉、状況になると自分じゃいられなくなる、など。
そのような、無意識にプログラムされた抵抗や防衛反応などの影響によって苦しめられている状態から、その反応ごとが持つ目的や意味を知っていきます。そのためにはまず、反応から距離を取り、絡まった糸を解くようにしてゆるめていきます。
プログラムされた反応のひとつひとつの要素を見つけ、その要素を検証していくことが大切なのです。

プログラムされた無意識の反応は必ず意味を持っていますが、その意味や目的が的確に作用されていないため、わたしたちは苦しみます。
もう一度反応が持つ意味や目的を、しっかりと活かせるようにするため、分解したプログラムを再統合します。
この再統合をするときに最も大切なのは、統合するのではなく「統合を観察する」という点。
ここが他のヒーリングスキルと最も違う重要なポイントです。

再統合されたプログラムを観察するとき、わたしたちはコア（本質的な自分）と繋がります。コアとつながり、そこからエネルギーを受け取ります。
このとき受け取るエネルギーは、あるがままでいいという体感、絶対的安心・安全という体感、すべてとの一体感、すべてがつながっているという体感、と変わります。
そして、統合されたプログラムにもう一度入り、コアのエネルギーをそこに注入します。こうやって、死んだプログラムが生き返るのです。

さらに大切なのは、ここでヒーリングを終えてしまわないことです。統合されたプログラムは、わたしたちを苦しめることはしなくなりますが、それではまだ生かしきれていません。
そのため、受けとったコアエネルギーを全身へと拡散し、活性化させることが大切です。

このスキルは、習得すれば誰でもできます。
しかし、一回のみ、１日のみ、では 劇的な変化があるものではありません。
即効性はないですが、確実性はあります。
数週間～数ヶ月にかけて、ゆっくり、じんわり、
そしてしっかりと根っこから癒しを施していく。
そういった手法でのみ、生きるヒーリングスキルです。

わたしたちのコア（本質的な自分、根元）はいつだって愛に溢れ、
自分を傷つけたり苦しめたりしようとなんかしていません。
コアとつながった状態のとき、わたしたちのどんな行為、ことば、
表情にもそのエネルギーが込められ、周りにも伝染していきます。

RYC®methodは、このヒーリングスキルを通して、
そのようなきっかけを与えたいと思います。